テクノビームの詳細についてよくあるご質問
木と鉄は熱膨張率に差があるはずですが、建物に影響はでないのですか?
問題ないことを確認しています。テクノビームの鉄骨と木材の熱膨張率には差があり、通常の環境下での30度の温度変化内では、1mあたり0.3mm程度の変位差が生じますが、構造上の問題はありません。
木と鉄はどうやって接着していますか?外れてしまわないのですか?
テクノビームの上下端に接合している木材は、鉄骨部に対して約200mm間隔でビス接合しています。テクノストラクチャーでは梁の配置設計を棟別に行い、梁への荷重が過度にならないようにしています。また、実験により、梁が変形するような大きな荷重を加えても、木材の破壊よりもビス接合部が先に破壊しないことを確認しているほか、鉄骨と木材の熱膨張率の差による変位差も十分に吸収できる仕様としています。
鉄が強いのであればなぜ建物全体を鉄だけで作らず、わざわざ木を使うのですか?
木のやさしさや温かさと、鉄の強さ、それぞれの優れた特性を生かすために、2つの素材を組み合わせて使っています。木は日本の気候風土に適した建築素材で、木造住宅は古くから日本の住まいとして親しみがあります。木の家に住みたいという声も根強く、テクノストラクチャー工法は木造住宅の魅力を損なうことなく、新たな素材を導入してより高品質・高強度な住まいを実現することを目標に、木を使うことを前提にして開発されました。木には、生育してきた縦向きには強く、横向きには弱いといった特性があります。つまり柱のように木を縦向きに使う場合には十分な強度が期待できますが、梁のように横向きに使う場合は強度が不足しがちになるため、鉄骨を取り入れています。
なぜ鉄の部材にまで木がついているのですか?
床や壁、天井など他の部材と組み合わせる際に施工しやすくするためです。
鉄の部分は錆びないのですか?
テクノビームの芯材となる軽量H形鋼には、防錆性能に優れた溶融亜鉛めっき処理を施しており、住宅性能表示制度における劣化対策等級3(最高等級)防錆基準をクリアしています。また、鉄骨に万が一すり傷程度の傷が付いた場合でも、溶融亜鉛めっきの犠牲防蝕作用が働きます。犠牲防蝕作用とは、鉄素地が露出した場所で、溶融亜鉛めっきが鉄よりも先に反応して緻密な保護被膜をつくることを言い、亜鉛が鉄自体が錆びることを防ぎます。
テクノビームは結露しないのですか?
結露防止のために、壁体内に入った湿気を外に排出するための壁体内通気構法を採用しています。また、諸条件によりテクノビームの断熱部位に対しても、必要に応じて断熱材を施工します。地域や断熱等の条件により仕様が異なる場合がありますので詳しくは住宅会社・工務店にご確認ください。