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オリジナルの構造計算システム【法律を上回る緻密な強度チェック項目数】

法律を上回る緻密さ 388項目の強度チェック

テクノストラクチャーでは、パナソニック独自の厳しい基準により、法律で定められている水準を大きく上回る、緻密な構造計算を実施しています。
全388項目(※多雪区域では440項目)、細部に渡る緻密な強度チェックが、その耐震性を裏づけます。

自動躯体設計システムによる緻密な構造計算

近年、木造住宅でも構造設計や構造計算の重要性が叫ばれ、構造設計の実施をうたう住宅も増えてきています。
しかし、ひと口に構造設計と言っても、その内容はさまざまで、そのほとんどが、家としての最低限の条件を満たすために、法律で定められている基準のみをクリアする壁量計算と呼ばれるものです。

テクノストラクチャーでは法律で定められた仕様規程(壁量計算、四分割法など)だけでは不十分と考え、より高度で多角的な『立体的応力解析』で388項目ものチェックを実施し、構造的に負担のかかるほぼ全ての部分の強度と、住まい全体のバランスを十分に確保できるようにしました。

テクノストラクチャー独自の厳しい構造計算基準

1.一般的な木造構造

8項目程度(※)建築基準法レベル(構造計算は行わない)

2.一般的に行われる構造計算

200項目(※)

3.テクノストラクチャーで行う構造計算

388項目(多雪区域は440項目)

テクノストラクチャーの住宅は法律で定められたレベルよりもはるかに厳しい基準で設計されています。

※項目数は目安です。工法等によって変わります。
※2.3は「木造軸組工法住宅の許容応力度設計(2017年版)」に準拠

例えば、梁(テクノビーム)、母屋、棟木を合わせて129項目(多雪区域は150項目)

〈梁(テクノビーム)〉69項目(84項目)
〈母屋〉梁(テクノビーム)と同時に30項目(33項目)
〈棟木〉梁(テクノビーム)と同時に30項目(33項目)

例えば、テクノビームを52本、母家を18本、棟木を1本使用した家(※)であれば、合わせて2880個、家一棟でこれだけの計算を行うことになります。
(※)延床面積128㎡のモデルプランを想定しています。面積や間取りにより、数値は異なります。

TechnoCheck1 基礎強度 101項目(106項目)

テクノストラクチャーでは地盤の地耐力や間取りに応じて基礎の形状や仕様、鉄骨の配置や寸法を決定しています。自重だけでなく地震などの水平荷重に対して、最適な鉄筋が配置されているかなど、幅広くチェックし基礎の強度を確保しています。

TechnoCheck2 柱(※)強度 62項目(75項目)

建物の自重や家具の重さ、雪、風などの荷重により、柱の強度を上回る力が加わると、柱自身が曲がったり折れたり(座屈)し、住まいを支える柱としての機能を失うことになっています。テクノストラクチャーでは構造計算により一本一本の柱に強度を上回る力がかかっていないかチェックし、適切な構造材の配置を行なっています。(※)小屋束を含みます。

TechnoCheck3 梁(※)強度(テクノビーム) 129項目(150項目)

建物の自重や、地震や台風等の短期に加わる荷重に対して梁部材(テクノビーム)の強度が上回っているかを1本1本についてチェックします。構造の要となる梁において、テクノビームのたわみ量、曲げ強度のなどの設計基準を設定しています。(※)母屋、棟木を含みます。

TechnoCheck4 柱接合強度(ドリフトピン接合) 32項目(32項目)

耐力壁に水平力がかかると筋かいなどを介して、柱に上方向の引き抜き力と横方向のせん断力が働きます。テクノストラクチャーでは柱と梁(テクノビーム)、柱と土台の接合部にドリフトピン接合を採用し、引き抜き力とせん断力に対して充分な強度を確保しています。これらを上回る力が発生する場合にはホールダウン金物を配置しています。

TechnoCheck5 梁接合強度(ボルト接合) 26項目(39項目)

一般的な木造住宅では、梁などの横架材同士の接合強度のチェックは厳密に行われていない場合がほとんどです。テクノストラクチャーでは、全てのテクノビーム同士の接合部の強度が十分かどうかしっかりチェックしています。

TechnoCheck6 耐力壁の量 18項目(18項目)

地震や台風といった水平方向からの力を受け止めるのが、筋かいや面材のある耐力壁です。その耐力壁が、平面のX方向、Y方向の耐力壁線ごとに充分配置されているかチェックします。地震力では各階の荷重が、風圧力では各階の見付け面積が算定の基準となります。

TechnoCheck7 耐力壁の配置 12項目(12項目)

耐力壁の量が充分でも配置に偏りがあると、力を受けた時に壁の少ない方向がねじれ現象を引き起こし破壊する危険が生じます。平面的な耐力壁の配置バランスを偏心率で算定し、立面的な偏りを剛性率で算定しています。
●偏心率:建物の平面上の耐力壁の偏り(重心と剛心のズレ)を表すもので、偏った耐力壁の配置は建物のねじれの原因となります。

●剛性率:建物の上下階の耐力壁の偏りを表すもので、各階に剛性の偏りがあると、柔らかい階に変形、損傷が集中します。
※重心:地震力や風圧力の作用する中心点。
※剛心:各階の耐力壁の配置により算出される水平方向の剛性(変形のしにくさ)の中心点。

TechnoCheck 8 床強度(水平構面※の検討) 8項目(8項目)

地震による水平力が各耐力壁に均等に伝わるためには、床、屋根などの水平構面の強度が十分である必要があります。テクノストラクチャーでは耐力壁線間隔、耐力壁の配置バランス、吹抜けの有無などに応じて必要床強度を計算にて確認しています。
●水平構面の強度を検討しない場合 
強い壁・柱で孔子絵しても吹抜けなどで床・屋根面が弱いと崩壊します。
●テクノストラクチャーの場合
屋根形状・耐力壁の位置関係などに応じて最適な床仕様を決定するため、より安全です。

※構造計算の項目数は、間取りや階数・建物形状などにより異なる場合があります。
※法や基準の改正等により、項目数が変更となることがあります。